Kensington ロックの安全性
日本ではあまり話題になっていませんが・・・
デスクトップPCやモバイルPCの盗難防止によく使われている Kensington ロックケーブルですが、これの安全性は以前から疑問視されています。
特に今年になってからは、キーを破れることは当たり前として、いかに日常的な物を使って破れるかということが競われるくらいにまで、その強度の問題が指摘されています。
たとえば、トイレットペーパーの芯や名刺などの厚紙を使ったケースでは、準備を含めて30秒くらいで破る方法が公開されています。
以下の動画ファイルで、解説付きで見ることができます。
「kensington623.wmv」をダウンロード
実際には、Kensington ロックと同じ円筒形の鍵については同じ問題があります。
オートバイのU字ロックなどでも使われており、そちらはボールペンのキャップを使って破れることがわかっています。
Engadget: Kryptonite Evolution 2000 U- Lock hacked by a Bic Pen
このメーカーは、この問題に真摯に対応しており、ロックの交換などをしています。
Kryptonite社の交換サービス
(ページの下の方に、日本の国旗があり日本の顧客へのサービス内容も記載してあります)
それに比べると、Kensington 社の対応はよくないようですね。
まぁ、もともと、オートバイなどの路上に放置されるものと、室内の卓上での用心のためのロックという違いもありますが、こうも簡単にはずせるとなると、ロックをしている意味はありません。
別の種類のワイヤーロックを探すというよりも、机などからPCが盗まれた場合にどうするかを考えることが重要なのでしょう。
もちろんディスクデータの暗号化などの機密漏えい防止について考えることも必要ですが、ちょっと、奇をてらったことも考えられそうです。
S.T.O.P.(Security Tracking of Office Property)
は、おもしろい発想です。
PCなどに、強力なシールで、S.T.O.P. というシールを貼ります。
表面は、資産管理シールになっています。普段は資産管理シールとして使えます。
これをはがそうとするとシールの表面がめくれて、「これは盗品です。こちらまで連絡ください。」と書かれた下地が残るというものです。下地を無理にはがそうとすると機器を傷つけてしまいます。
これ自体は盗難防止になっていませんが、盗む人の目的が売却だとすると、売りにくいということがあるので、予防効果が若干あります。また、盗まれて売却されても、買った人からの連絡を受けれるかもしれません。
「連絡してくれたら新品を提供します」くらいまで書けば、買った人からの連絡度合いは高まりそうですね。
それを思うと、PCは小奇麗に使うのをやめて、いろんなワッペンを貼ったり、少しくらいぶつけて傷をつけていたりすると盗まれにくくなるのかもしれませんね。
ぼくはスプレーで何かペイントでもしようかな。。。
7月 8, 2005 | Permalink
コメント
>それを思うと、PCは小奇麗に使うのをやめて、いろんなワッペンを貼ったり、少しくらいぶつけて傷をつけていたりすると盗まれにくくなるのかもしれませんね。
なるほど、何を貼ろうかな。
美咲ちゃんのシールないかな。
投稿: ミスターIT | 2005/07/09 11:54:37
> ミスターIT さん
美咲ちゃんって、言われても普通の人には誰のことだか・・・(笑)
それよか、c0mit.jp
思わず、調べちゃったじゃないですかw
投稿: 佐藤慶浩 | 2005/07/09 16:02:00
今クールは、「電車男」しかないでしょ。
(ハセキョーは、ドラマ的には、今クールは、却下しました)
>c0mit.jp
思わず、調べちゃったじゃないですかw
ロボット対策にいじってみました。でもどの程度、こういうページから、ロポットがアドレス拾っていくのでしょうかね。
ドメイン・データベースから、アドレスもっていかれるのにくらべれば、なんてことない気もしますけどね。
投稿: ミスターIT | 2005/07/12 9:22:34