米国データプライバシー及び保護法の討議草案
米国データプライバシー及び保護法の討議草案が2022年6月3日に公表されました。
HOUSE AND SENATE LEADERS RELEASE BIPARTISAN DISCUSSION DRAFT OF COMPREHENSIVE DATA PRIVACY BILL
上記のページに草案について法条文と各章解説文が公開されています。
米国における同法の最初の草案が出されたのは2010年なので、かれこれ12年は出ては消え、出ては消えしている法案です。
第1案については、我輩は連邦プライバシー法である。まだ名は無い・・・
第2案については、米国連邦プライバシー法-第2案
の各記事で紹介してあります。
その後しばらく間が開いて、今回のものは通算で第4案となります。
この第4案については、上記法案の修正案(AMENDMENT IN THE NATURE OF A SUBSTITUTE TO H.R. 8152)が2022年7月20日の下院エネルギー・商業委員会にて、賛成53対反対2で賛成され、下院本会議での審議に進めることが決まりました。
法案が下院本会議で採決がはかられることになるところまで進んだのは第4案が初めてのことになります。
いまの時期に検討されているのは、2023年1月に施行されるCPRA(California Privacy Rights Act)の施行が関係していると思います。CPRAはGDPRより厳しい事項も含む規制となっており、ご興味あれば、こちらから記事を参照できます。
事業者にとっては、カリフォルニア州の市民だけを区別して事業をするのは現実的ではなく、州法が乱立するよりは、むしろ連邦法による規制の方が対応しやすいと考える事業者も多くいることになります。
最近のコメント