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2016年7月29日 (金)

ポケモンGOで「正しい歩きスマフォ」の練習を子供にさせてもよいかも

ポケモンGOがきっかけで、歩きスマフォを禁止する議論がありますが、正しいやり方を考えてもよいのではないかなと思っています。

わが家は、子供向けに、歩きスマフォは禁止でなく正しい歩きスマフォのルールを決めました。

1.歩くときは、スマフォの「画面をおへそに付けて」前を見て歩く。
2.立ち止まるときは、後ろの人にぶつからないよう「後ろを確認する」。
3.スマフォを見るときは、止まって「目と同じ高さ」で周囲も見る。
4.スマフォを見るときは、壁があれば「壁を背にして」他の人の邪魔にならないようにする。

決めたら、決めたことを正しくしている様子を写真に撮って、それを本人に見せて「これからも、こうやってやろうね」と言い聞かせておきます。
すぐには、ちゃんとできるようになりませんが、それぞれにキーワードを入れてあるので、できてないときには、「ほら、おへそ、おへそ」などと言えば、正しいやり方を思い出して直します。

20160728_014635000_ios

ルールを作るときには、禁止することを決めるより、推奨することを決めるのがよいと思っています。
たとえば、「ここでは走らない」というより、「ここではゆっくり歩く」とした方がよい。
その説明として、「だから、走ってはいけない」という順番。
そのため、スマフォを見ながら歩かない。とか、急に立ち止まらない。というより、どうするのがよいかをルールにしてみました。

スマフォを見ながら歩きたい子に、スマフォを見ながら歩かない。と、やりたいことを単に全否定するルールは不毛です。
子供は一方で、親に言われたことを守ろうとも思っているはずです。
なので、スマフォの画面をおへそに付けるをルールにすると、それを守ると画面が見れなくなるので、結果的に画面を見なくなるというルールの建て付けをする方が、スマフォを見ながら歩かないというルールよりは、比較的ましだと思います。

ちなみに、歩くときにスマフォ画面をおへそに付けるルールですが、ポケモンGOでは、スマフォを上下逆さにして液晶を消灯させると、バッテリーも長持ちするし、スマフォが熱くなるのも防げます。「バッテリーを長持ちさせるために、そうするんだよ」という理由も追加してもよいかもしれません。
ポケモンGOでこの機能を使うには、設定画面から「バッテリーセーバー」をONにします。

20160812_092039000_ios_2


正しい歩きスマフォが身につけば、今後、地図アプリを見たり、メールを見たりもできるようになって、将来、役立ちそうです。
いまの子供達がこれから育つにつれて、スマフォの利用度はあがるでしょうから、ポケモンGOをきっかけに、歩きスマフォを禁止するよりも、スマフォの利用リテラシを高める機会にとらえてもよいかなと思いましたが、各ご家庭それぞれのお考えのあることだと思いますので、ご参考まで。

7月 29, 2016 | | トラックバック (0)

2016年7月12日 (火)

EUが発行したGDPRの英文に苦言を呈してみる(笑

基準書や規格書などを作成していると、文章の平仄(ひょうそく)に敏感になります。
で、前から気になっていますがEUが出す規制文書の平仄は実はあまりよくないという印象を持っています。
個人情報保護に関するGDPRも相変わらずのようです。
 European Commission - Protection of personal data
 http://ec.europa.eu/justice/data-protection/

GDPRでは、本人からの同意の取得方法について、明示的な方法での取得が明記されました。これをexplicit consentと呼んでいます。
この用語は今回の目玉のひとつと言ってよいと思います。
それなのに、それとは関係ない文章でもexplictという単語を使ってしまっています。

EUに、お前の英語は酷いと言っても直さないでしょうから(笑)、和訳でこの酷さを解消するのがよいだろう。ということで、以下のように意訳しました。

5条1項(b)
collected for specified, explicit and legitimate purposes
特定され明確でありかつ適法な目的のために収集されなければならず

9条2項(a)
has given explicit consent
明示的に同意を与えた

21条4項
shall be explicitly brought to
明確にデータ主体の注意がもたらされ

22条2項(c)
the data subject's explicit consent
データ主体の明示的な同意

49条1項(a)
the data subject has explicitly consented to the proposed transfer
データ主体が提案された移転に明示的に同意した

つまり、原文のexplicit/explicitlyについて、consentに係る場合には「明示的」と和訳し、それ以外については「明確」と訳してみました。
逆に言うと、明確にと和訳した箇所は、平仄からすると、そもそも英文でexplicitを使うのは好ましくないと言えます。
その意味であれば、clearly, expressly や clarifyなど同義の別の単語をこの文書では使うべきでしょう。
つまり、
5条1項(b)では、claered and clarified
21条4項では、expressly
などの単語を使うべきで、
さらに、49条1項(a)は、explicitly consentedとはせずに、explicit consentで作文すべきでしょう。
そのためには、9条2項(a)と平仄を揃えて、has given explicit consentとすればよいでしょう。

ちなみに、明示的同意については10年前くらいから紹介してきたものと同じです。

 アメリカ企業におけるCPO業務の実際:https://youtu.be/RviU18iIGOI

明示的同意取得についての説明は、6分くらいから3分間くらい

URLで再生開始時間を指定してありますがスマフォで開くと、最初から再生されるようです。
リンクをブラウザで開くと該当箇所から再生されます。

ということで、全文の和訳は某所からじきに公開されるとのことです。
公開されましたら、この場とtwitterでもご案内いたします。
 https://twitter.com/4416sato

お楽しみにv

7月 12, 2016 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月 2日 (土)

テスラの自動運転事故から学ぶべきこと

テスラの自動運転の衝突事故は、実際には現在市販されている自動車に搭載されたautopilot機能で起きたものだ。
この機能は古くは、アクセルを足から離しても、同一の速度で走行を続けるアクセル調節だけのころ(レベル1)から、そう呼ばれていた機能だ。これには衝突回避機能などはなく、運転者が自分でアクセルを解除しなければならない。
そんなものが役に立つのかというと、アメリカのフリーウェイのようなところを長時間走行するときには、足でアクセルペダルを微妙な位置に調整し続けて、足が疲れるのを防ぐのに役立つ。
この事故では、衝突回避機能が付いている(レベル2)を「自動運転」と訳して報道された。
しかし、昨今、開発が進められている自動運転(レベル3)は、英語ではautonomic drivingとも言われ、直訳するなら「自律運転」となる。
いずれのものも日本語では自動運転と訳してしまうので紛らわしいが、今回の事故を将来の「自動運転」の教訓にすることは必要だと思う。

テスラの自動運転の衝突事故では、当初の報道「米テスラ車 自動運転機能で走行中に初の死亡事故」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160701/k10010579451000.html
で、
「テスラによりますと、当時は日ざしが眩しかったことから自動運転の装置が白い色のトレーラーに反応せず運転手も認識できなかったためブレーキをかけられなかったとしています。」
とのことで、カメラが逆光などで白いトレーラを検知できなかったとのことだった。

その後の報道「Tesla driver killed in crash with Autopilot active, NHTSA investigating」
http://www.theverge.com/2016/6/30/12072408/tesla-autopilot-car-crash-death-autonomous-model-s
で、
「Tesla CEO Elon Musk said that the vehicle's radar didn't help in this case because it "tunes out what looks like an overhead road sign to avoid false braking events."」
とのことで、レーダーによる衝突回避は、頭上の道路標識に遮られて、やはり検知できなかったということが付け加えられた。

何やら不幸な偶然が重なり、想定外のことが起きたという弁明に思えるが、それについては主観的・定性的ではなく、より客観的・定量的な検証をすべきではないだろうか。

この事故について他社の自動運転車で比較再現実験をするべきなんじゃないかな。
全車種でも同じく回避不能ならテスラが想定できなくても仕方ないが、回避できる車種があるなら、テスラには一定の非はあるのではないかな。想定外と言っても、テスラの開発者にとって想定外だっただけで、他社は想定できていたなら、それは人類未踏の想定外ということではなく、テスラ担当者の想定能力が不足していただけということになる。
その意味では、自動運転の開発においては、安全対策のための情報を全社が共有することにすべきじゃないかな。
間違っても、それを各社の差別化に使うべきではないわけで、以下のような情報共有が必要だと思う。

まず、上記の再現実験はリアルに車を走らせる必要はない。
自動運転の計算処理は、車載の各種センサーからのデータを入力としているのだから、そこに疑似データを与えて処理結果を検証すれば効率的だ。
それをも超えた想定外のことを検証するには、いよいよ車を走らせる必要性は残るが。

それこそ、ビッグデータ活用という意味では、自動運転車を街に走らせるよりも、普通の自動車に自動運転車と同じ車載センサーを付けて、それを大量に収集するのがよいんじゃないかな。
それらのデータを自動運転プログラムに処理させて、自動運転プログラムはブレーキをかけなかったのに、人はかけていたというケースに着目すれば、想定外と思っていることの洗い出しができる。
また、人の運転をそのようにして、ディープラーニングさせれば、自動運転者車を街で走らせて人体実験をしなくても、想定外のことを相当に洗い出せるんじゃないかと思う。
ディープラーニングで、前人未到のことを達成させるのは困難だが、人が適切に判断した大量のデータがあれば、そこから判断基準を学ぶことには長けている。ただし、人が10~100の事例で学べるところ、ディープラーニングでは10万~100万の事例が必要なので、自動運転車からのデータ収集より、現行の一般車両からのセンサーデータとそれに人がどう対処したかのデータを収集することが不可欠なはずだ。

その上で、自動運転プログラムの方がブレーキが遅れたデータを、自動運転のヒヤリハット例としてネットワークで自動共有することができれば、世界中のどこかで起きた自動運転によるヒヤリハットから全車両が学習できるようになる。
そうなると、いかに人と同程度に安全に運転するかという現状の目標を超え、むしろ、機械の方が人より安全に走行できる目標に挑戦を始めることができるようになるかもしれない。

まぁ、上記のようなことは、素人のぼくが思いつくようなことなので、既にメーカーがすべてやっているような気もするが、少なくとも会社を越えた連携にも注力して欲しいと思う。

そうでもしないと、陽射しが逆光になり頭上に大きな道路標識がある交差点などという、ありふれた条件を想定外だったとされて事故を起こされて、人の命や安全がプログラムの改善の糧にされても困る気がする。

7月 2, 2016 | | コメント (0) | トラックバック (0)